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前に、無声音はどうやって打つのだろうということを記事にしましたが、DTM magazineに方法が載っていたのでちょこっと。

無声音を入力したいとき、単に母音を取る場合は[alt]+[↓]で発音記号の子音のみを打てばよいのですが、もうひとつの方法は、打った発音に続けて[_0]をくわえるということです。これは知らなかった。どこにも書いてないじゃん。もっと裏技が潜んでるかもしれない。

ちなみに私のオリジナル曲で、「泣きつくの」というフレーズがあり、その「つ」は普通に喋ると無声音になります。入力は普通の「つ」[ts M]で入力していたのですが、これをちょっといじってみます。

まず、[ts]とした場合。本当に発音しているのかわからないほど、弱い発音になってしまい、「なき くの」と聞こえます。これはBREやDYNをその場所だけ極端に上げてもいっしょです。Wavをミューとして歌声だけを聴いても、「つ」の発音がされているのかどうかわからないくらい聞こえません。

次に、この「つ」を、[ts M_0]にしてみました。手動でいじった発音記号をさらに変くするには、音符のプロテクトを外す必要があります。(これもしばらくは知らなかったので一旦音符を削除して入力し直した時期があった)再生すると、「なき くの」と聞こえて、さっきとさほど変わりません。
この状態でBREを上げてみます。すると、「つ」らしい発音が聞こえるようになります。音程があるのが認められるため母音を伴っているように聞こえます。
・・・と思ったら、入力したはずの[_0]が抜け落ちている。さっき確認したはずなのに。
再度[_0]を入れてみたら、やはり「なき くの」でした。あらためてBREを上げて歌声だけを聴いてみると非常に弱い音量で発音されています。なので[ts]とは異なることが分かります。
次にこの状態でDYNを上げてみます。すると息の音がより大きくなります。しかし[ts]の発音とは異なる息の音が加わった感じなので、少々違和感が出ます。これに消していたWAVを重ねて聴いてみたところ、その違和感は和らぎます。

これで、子音だけの入力と、[_0]をくわえるのとは違うものであることが分かりました。[ts]はあくまでも子音だけで、言葉が発せられた瞬間でその役目は終わるものです。[_0]は、もともとの言葉の発音「している状態」を生かした上で、母音を聞こえなくする、その代わり摩擦音を持続するという処理なのでしょう。(間違っているかもしれませんが)
しかし、実際に耳に聞こえるレベルは、通常の子音+母音に比べてどうしても弱くなってしまうため、相当思い切った調整が必要です。

いままでの処理は、Megpoidを使ってやってましたが、同じ処理をGackpoid(V3エンジン上)でやってみたところ同じ効果が出たため、ライブラリはV2でも可能だということが分かりました。

うーん、まだ始まったばかりだ・・・まだまだ勉強と実践あるのみ。
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