ボカロは商業的な使い方は似合わない

初音ミクが、「ロンドンオリンピックで歌ってほしい歌手」第１位にランクされているらしい。あらためてミクさん、そしてボカロPさんたちのすごさが分かろうというものだ。
後に続くのがKPOPって、その国が国を挙げて工作してるだけでしょ？
どこの国からもまんべんなく支持されていることを選考基準としてもらいたいものである。

で、ミクさんに紅白に出てほしいという声がきかれるが、私はそれには賛同できない。
ミクさんはボーカロイド、機械が発している音声にすぎないあくまでバーチャル（仮想）。紅白というリアルそのものの中でボーカロイドを紅白で取り上げることは掟を破るのと同じ。そもそもある一部の人間しか知られていないボカロ、うちの親も多分知らないだろう。そこでわけのわからぬ（年寄りから見たらそう思うであろう）機械で作った音なんて見向きもされないだろう。

ボカロ曲は数万曲にも及ぶし善し悪しの基準はだれが歌っているかではなくだれ（P）の調声がよいとかだれのサウンドがよいとかだれのMIXがよいとか、生歌よりも偏ったパラメータで以て評価されるわけだし、相当有名にならないとメジャーCD化は実現しない。
というよりもニコニコ動画で（全部聴くのは非常に困難としても）どの曲も自由に視聴できる意味では、あの『千本桜』も私がアップした曲もステージは同じ。たとえば紅白に出る/出ないなどの可/不可の選別そのものがボカロ曲とは相容れないものではなかろうか。もしミクさんが紅白に出場となれば、そこで歌わせる曲をめぐってP同士で争奪戦が繰り広げられ、ヤな雰囲気になることも否めない。

ロンドンオリンピックに戻るが、紅白と同じ、舞台が世界であることが違うだけだ。
ミクさんが支持されるのはうれしいが、やはり生身の人間が歌ってほしい。（KPOP以外で。イギリスのロックバンドとかいっぱいあるはず。）

ニコニコやYouTubeの範囲だけで盛り上がればよいのである。
間違っても、ボカロ専用の組織が作られ、そこに所属していないといけない（音声や動画を配信できないとかコメントできないとか、最悪視聴できないとか）ようなことになるのは絶対反対だ。ボカロのそう元締めであるYAMAHAがそれをしなかったのは当然と認識したい。
だれでも自由に、がボカロの魅力であり掟である。それは崩さないでほしい、