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こんな記事
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時間オーバーの給食、布に載せ食べさせる
 島根県出雲市立塩冶(えんや)小の男性教諭(58)が、給食を時間内に食べられなかった1年生児童たちに対し、おかずなどを食器から布製ランチョンマットに載せ替えさせて食べさせていたことがわかった。

 男性教諭は「給食時間を過ぎて食器を返さなければならなかったが、完食させたかった。子どもの気持ちを考えない安易な指導で、後悔している」とし、校長と一緒に児童らに謝罪した。

 同校などによると、男性教諭は昨年10月頃から10回以上、担任するクラスの児童25人のうち7人に、「食器を返す時間だから」などと言って給食をマットに移させて食べさせた。汁物は先に汁を飲ませて、具をマットに移させたことも数回あったという。

 今月6日、保護者からの苦情で発覚。男性教諭と校長が7日朝、児童たちに謝罪し、8日夜に保護者会を開いて説明、謝罪をした。

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私も小学校の頃は食べるのが遅く、掃除時間となっても教卓で食べさされる毎日だった。それだけでも恥ずかしい思いをしてきたのに、この件の教諭、ランチョンマットに直接食べ物をぶちまけて食べさせただと?

あまりクローズアップされないが、日本では「こぼす」「落とす」類を「恥」としてとらえ、酷く拒絶反応を起こす風潮がある。また古来時間に厳しく(平安時代から時に対する概念があったくらいだ)、時間に間に合わないことを「許されざる行為」としてとらえてきた。
こぼす、落とすのは犬猫と一緒だ。日本人はお椀や箸を使って机にこぼすことのないように食べる、ことさらお茶碗はちゃんと手に持って食べるというのは最たる特徴だろう。とにかく、こぼすことは恥なのだということを、自然に教育されている。

小学校の教育の場であっても、授業時間はきっちり決められている。食事時間も然りだ。しかし、子供の食事に関しては、それだけで解決できないことがある。

子供の体力にバラツキがあるのと同じで、その子供が一回の食事で食べられる量、またそれにかかる時間は、もともと生活してきた環境や食生活、ひいてはその子供の胃袋の処理能力に影響するものであって、規定時間内に、規定量を食べないといけない給食の場では、どうしてもその規格を満たせない子供が出てくるのは当然のことである。

しかも、そのような子供は、ふざけているわけでもなく、怠慢やっているわけでもない。ただ量が食べられないだけだ。普段食べる量をはるかに上回る量を、パン喰い競争じゃあるまいし、規定時間内に食べろと言われても無理な話だ。

しかしながら同じ規格のロボットの出荷を目指す今の教育現場では、「規格」に外れた子供を「邪悪」「正すべきもの」ととらえ、型に入れようとするのはともかく、件の教諭のように、その子供にとって恥ずかしい思いをさせて「私はこのように、みんなより食べる能力が劣っている」ことを認識させようとしている。この手段がえげつない。先ほど述べたように、「こぼしている」のと同じ状況を作って子供に恥をかかせているのだ。それがなかば目的と思えて仕方がない。これをいじめと言わずに何がいじめなのか?

ふざけた生徒を殴って、それに腹を立てる逆切れ親とか、給食費を払えるのにわざと払わない払わないモンスターは叩かれるべきでも、教育上で二力を利用してこういう行きすぎを通り越していじめに当たる行為を学校がやっている場合は学校側が叩かれてしかるべきである。
パワハラを糾弾してきたジンケン団体はこの行為に抗議しないのか?
ここで取るべき教諭の行動は、
時間内に食べられない子供に対し、残った分を食べるのか食べられないのかをちゃんと聞いてあげて、ちゃんと食器を使って食べさせるか、ギブアップなら強制しないということだ。
今まで時間通りに食べられなかった生徒が、頑張って時間内に食べられたら、それは子供にとって喜びであり成長につながる。子供に恥をかかせるだけの行為は、その芽を摘み取っているだけだ。このままだと、これからの人生、私のように「食べることは苦痛」が染み付いてしまう。この教諭、この責任が取れるのか?

食器を洗うのに回収しなければならないことは分かっている。多分炊事担当者は時間給で、ある時間が経過したら給食室からいなくなってしまうのだろう。まあそういう公務員システムのあおりを、生徒たちが受けてるわけだが。別に数人分の食器なんか、一人くらい残ればなんてことないだろう。一時間も延長するわけがないのだから。

で、この自衛策としては、
結局家庭での幼少教育において、大量に、しかも短時間で食べる能力を身につけるってことか。家庭での教育、しつけがどれほど大事かが分かるということだ。
・・・結局は食費に困らない裕福な家庭が有利なんだなあ。最低限の食事で生き延びている人たちに降りかかる最初の試練。
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